【映画】劇場版 零~ゼロ~ 感想
2014年10月6日 映画 コメント (2)映画ってのは期待しないで観に行くのが一番かも知れない。原作がある作品なら尚更だ。つまり、自分達が勝手に想像した陳腐なものが先入観として邪魔をする。如何に良い作品であってもだ。今回はそれを感じた。
観た感想しては、映画しては好き、零としては嫌い。零シリーズ一度もやったことないけど。
ホラー映画としては良く出来てると思う。びっくりとゴア表現ばっかりのホラー(着信ナントカじゃないよ)と違い、原始的な怖さがいたるところにちりばめられていて、それがどんどん蓄積されていく感じがよかった。
でもこの表現だと怖さのレベルって人よって違うから全く怖くなかったりしてしまうのが残念でしかない。それでもこの映画は人をしっかり不安にさせ、ちょっとした陰に怯え、少しの静かさにも耐えられなくしてしまう。監督さんはこの辺を凄く大切にする人なのかな。
特に鏡に写り混むシーン。自分はこのシーンは凄く好みだ。
なんともない日常的な会話から非日常的ものが鏡に写る。一瞬躊躇うが、「その人」が実際の人か見間違いかどうか確かめるために何気無く振り向く。振り向くとそこには人がいる。こちらを見つめているが「その人」は喋らずその場から立ち去る。
不思議に思い、後を追うがそこには「その人」がいない。不安に駈られながらも進むと「その人」が佇んでいた。
「その人」に吸い寄せられるように近づくと「その人」は私の耳元へ口を寄せ一言呟く。
「 」
こんな感じに不安と安心を交互に繰り返し、見てる側には一切の準備をさせてくれない。だからこそ『怖い』と思える。しかもこの間は環境音のみでBGMは無かった。音で人を不安にさせず、映像表現でしっかり不安を煽ってくれるこのシーンは古典的でもあるが非常によく出来てると思う。
あまり触れたくはないが、配役について。ゲームの零は10代後半の少女を主人公にしていたが、映画の方も同じ年齢のアイドルやモデルを器用している。まぁ嫌な感じが少し自分にはある。演技力がアレな事(着信ナントカじゃないよ)があるので少し心配だった。
実際に見てみるとアレな奴はいるが、演技はなかなかのものだった。違和感なく映像に没頭出来たので主演の二人は上手いと思う。
だらだら文句を並べた感じになってしまったが、今回は自分の先入観が邪魔しているのがはっきりわかった。原作あるものをそのまま作っても原作を超えるものはそうそう出来ない。だが、別の解釈でいこうすればファンから「コレじゃない」と言われる。自分ももう少しまっさらな状態しっかり映画を楽しむべきだったな。
コメント
あと家、テラフォーマーズみれない。たすけて
ゴメン、テラフォーマーズに関して助けられないわ。